『ル・ププラン』より

YOUKO2005-06-05

京王・聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩で5分ほど、広い通りのちょっと引っ込んだ一角にこのお店はありました。
前から「聖蹟」ってなんだろうと思っていたのですが、明治天皇がここに行幸したのでこの名前がついたのだそうです。また、ジブリの映画『耳をすませば』の舞台になった街としても有名とのことです。
さて、ビルの1階に位置するお店は小ぢんまりとしていますが、暖かな雰囲気です。
入って入り口から右手にぐるっと焼き菓子の棚、左手にギフト、正面がケーキのショーケースになります。
お店で目をひくのは、奥の厨房と売り場の境についている大きなガラスの窓で、その窓がスライドして開くところ。私が行った時はちょうど焼き菓子が焼き上がったところで、開いた窓から流れ込んでくる甘い匂いに店内が包まれていました。
そして厨房の一番奥に大きく取られた窓からは中庭が見えて、公園の中にいるような明るい解放感があります。
ケーキの種類は25種類ほど、その他に5種類ほどのアントルメや、シンプルなロールケーキ(お願いすると半分サイズなどにカットしてくれるそうです)、ウィークエンドなどの四角いパウンドケーキなどもありました。
焼き菓子も25種類ほどで、ドイツ系やバスク系のお菓子のほか、親しみやすいアーモンドクッキーやリーフパイ、メレンゲなどもあります。
また、ショーケースの上にはクロワッサン系のパンが4種類ほどありました。
うれしいことに、都心のケーキ屋さんよりリーズナブルで、ケーキは300円台中心、焼き菓子も100円を切るものがあります。
手書きで書かれた今月のお菓子の案内パンフレットなど、手作り感があって親しみやすい雰囲気なのですが、焼き菓子などお菓子の面をちゃんとそろえて並べるなどきちんとすべきところは押さえており、小さなお店ながら雑然とした印象がなく好感が持てました。
ケーキは全体に軽い仕上がりで、「甘い」と表示されたものでもくどさがなく、後味に嫌みなところがありません。ハーブを使ったケーキもありますが、いかにも加えたという感じがなく、中にとけ込んで全体の味を引き立てています。ケーキの作りにに無理がなく、でも自然と1歩前に出てくる感じでしょうか。
個人的に妙にツボにはまってしまったお店となりました。